猫ブリーダー年収すべて公開

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猫のブリーダーの年収ってどれくらいなんだろう?って気になるあなたに現役の猫ブリーダーが全てを公開します。これからブリーダーを目指すあなた、ブリーダーの仕事が気になるあなたの参考になれば幸いです。

基本、ブリーダーの仕事に従事するには個人で開業する又は、現ブリーダーの元で社員としてブリーダーとして働く方法の2種類となります。社員として働く場合の年収は、300万円~500万円ほど、気になる個人経営の場合の年収は?

2020年現在、個人でブリーダーとして開業するには以下の資格、登録が必要になります。犬、猫のブリーダーとして開業するには、第一種動物取り扱い業登録が必要になります。各自治体のホームページから申請書類をダウンロードして、提出後自治体職員の立会いの下、検査に合格すれば第一種動物取扱業者標識が配布されます。又、2020/06より動物愛護法の改正により対面説明、現物確認を実施する際は登録事業所内に限定されています。

      目次

1.ブリーダーになるには

2.ブリーダーの資格、難易度

3.ブリーダーのやりがい・魅力

4.ブリーダーの苦労

5.気になるブリーダーの年収

 

1.ブリーダーになるには?

個人でブリーダーとして独立したい場合は、動物取扱者としての登録を済ませなければいけません。

又、新たに家庭動物管理士3級の資格も必要となる事が法案で決定しました。

この資格の受験資格は、実務経験が2年以上あれば受験できますが、専門学校で資格を取ることも可能です。このため先ずは、専門学校かブリーダーやペットショップでの職務経験を積む必要があります。

2.ブリーダーの資格、難易度

実務経験の要綱を満たし家庭動物管理士3級の受験資格を有する場合、試験を受講する前に講習がありますので、そちらに参加して受験する事が合格の近道になります。

通常、4時間の講習会の後、考察試験の流れで実施されますが合格率は80%ほどです。

事前にテキストが送付されますので、事前の準備をしておけば先ず合格できると思います。

 

3.ブリーダーのやりがい・魅力

犬や猫がただ好き、と言うだけでは、勤まらないのがブリーダーに仕事です。

その中でも一番のやりがいは、自分がブリーディングした仔犬、仔をがお客様にお引渡しして、その新しい家族の中で、お互いが幸せに過ごしている連絡を受けた時が一番やりがいを感じる瞬間であり、幸せな時間です。

お引渡しした後のフォローも大切な仕事の一つです。半年先、1年先にも連絡を頂きますが、全てが嬉しい報告だけではありません。

犬や猫を通じて、長年に渡りお付き合いの続くお客様もいらっしゃいます。そうしたご縁と直接関わる事のできる仕事でもあります。

又、お客様の接客、交渉等マネージメントのスキルも大切な仕事の一つです。

そうしたスキルを学ぶのも自分のスキルアップに繋がり、自分の成長を自ら高められる仕事でもあります。

 

4.ブリーダーの苦労

独立して個人としてスタートすれば、全てが自己責任です。

ただ、犬や猫を相手にして幸せを感じている暇はありません。

お産などは、時間を問いません。24時間、気の張り詰めた仕事と言えます。

私のルーティーンを参考にして下さい。

05:30 猫舎掃除 仔猫の補乳 仔猫離乳食

8:00 猫シャンプー

9:00 デスクワーク

11:00 獣医、買い物など

12:00 猫舎掃除 仔猫補乳 仔猫離乳食

14:00 ブラッシング 爪きり等

15:00 夕食 仮眠

18:00 猫舎掃除 仔猫補乳 仔猫離乳食

21:00 一旦終了

23:00 最終チェック

いかがでしょう?この間にお産、HPの写真撮り、動画編集、お客様対応等数え切れない仕事量です。

一人ブラック企業と呼んでもおかしくありませんね?

会社員であれば、自分の時間を会社に捧げますがブリーダーを目指すならば、自分の時間を犬や猫に捧げられるか自問してみると良いでしょう。

5.気になるブリーダーの年収

さて、いよいよ気になる年収です。

法改正により、今まで野放しになっていた飼育頭数の上限が設けられます。

猫の場合、1人あたり25頭まで。午前中だけとか午後だけとかのパート、アルバイトでは飼育人として認められないためフルタイムの従業員でないと飼育人としての数に入れられません。

25頭と言う数字は、オスも含めるためブリーディングできるメスの頭数は20頭~22頭でしょう。

メスを20頭飼育しているとして、年間2回お産があり平均3頭出産したとすると

20×2×3=120頭 1ヶ月平均10頭 1頭あたり200,000で販売したとして1ヶ月の売り上げは

¥2,000,000  ここから飼育費、獣医代、フード代、人件費、雑費などの経費を支払った残りがブリーダーの利益となります。

ただ、1頭あたりの単価20万円と言う数字は、相当頑張らないと達成できない数字です。

仔猫の小売と言うのは、リピートするお客様ではないため毎月、毎月新規のお客様を探す努力、売れる努力を絶えず考えないといけません。

この記事を書いているのが2020/08/30の日曜です。

2020年の1月から私のキャテリーでの販売実績を公開します。

私のキャテリーでは、ほとんどがみんなの仔猫ブリーダーを通じて販売しています。

1月/3頭 2月/9頭 3月/10頭 4月/10頭 5月/10頭 6月/9頭 7月/24頭 8月/13頭

1月から8月までの8ヶ月間で88頭、1ヶ月平均11頭。

この数字は、多いのか?少ないのか?と問われれば、個人ブリーダーでの販売実績としては全国のブリーダーの中でもかなり頑張った数字だと思います。

 

2020年度上半期では、中部東海地区でマンチカン部門で1位。

全猫種では、第3位でした。

毎月10頭近く販売できれば、毎月の売上高200万円は可能だと思います。

経費が50%掛かるとしても1月100万円の利益、年収1,000万円も可能だとは思います。

ただ、今年は新型コロナウィルスの影響で通常、あまり仔猫が動かない夏場に自宅で自粛する方が多く例年の倍以上の売り上げだと思います。

又、一般のお客様に販売できない場合は、提携のペットショップ、オークションに出されるブリーダーもいますが、その際には小売の1/2~1/3の価格になります。

私自身は、少数で生まれた仔猫は100%自分の手で新しい家族を探す事がブリーダーとしての責務だと考えています。

中には、パピーミルと言われる劣悪な環境で数を多く産ませ単価よりも数で売り上げを確保するブリーダーもいますが、頭数が多くなれば病気や感染症などのリスクも高くなり、1頭1頭に手が回らなくなり負のスパイラルに陥るケースも出てきます。

そうした意味でも1人あたりの飼育頭数制限は、業界内では反発する声が多く聞こえてきますが私自身は、猫の場合15頭でも良いと思っています。

現状の私のルーティーンを紹介しましたが、私と家内の二人で30頭の猫を飼育していても紹介したルーティーンが現状です。これ以上の頭数を管理するには、24時間付きっ切りの管理が必要になるか、手の回らない事に目をつぶるしかありません。

現状、ブリーダーやペットショップへの規制などは年々厳しいものになる方向に向かっているのは良い事ですが、同時にペットを飼う側にも指導や規制がないと手落の対策になりかねません。

自分の飼育する子達、その仔猫たちには精一杯の愛情と環境を与えられるブリーダーを目指しています。ブリーダーを目指すあなたにも同じような気持ちで目指して欲しいと願います。

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