猫を売らない事で信用を売るブリーダー

波猫の独り言

猫を売らない事で、信用を売ってみた結果!

私のブリーディングするマンチカンの子猫達は、日本最大のポータルサイト、みんなの子猫ブリーダーを通じて紹介しています。

みんなの子猫ブリーダーサイトから見学のご予約を頂き、お気に入りのマンチカンの子猫を見学頂くのですが、その際に色々な話を聞かせて頂いた結果、購入を見送りさせて頂く事があります。

先日も昨年、マンチカンの子猫を成約頂き可愛がって頂いている内に、お友達が欲しくなり子猫ブリーダーサイトを通じて問い合わせを頂きました。

猫好きの方や初めて猫を飼ってみて1年ほどすると、性格の大人しく、手のかからないマンチカンをもう1頭飼いたくなる方は、多くなっています。

2頭目を考えられていたKさんに来店頂き話を伺っている内に、昨年お引き渡しした子は男の子で、今回気になる子も男の子でした。

猫の飼育の場合、オスメスで相性の良い、悪いがあります。

順番に見ていくと、一番相性が良いのが

オスとメス

男の子は、女の子を絶対に怒ったり、手を出したりしません。例え女の子に怒られて猫パンチを喰らっても、ジッと我慢しています。

なのでオスとメスの飼育では、この2頭でケンカになる事は、ありません。

 

次に相性が良いのがメスとメス

メス同士は、お互いにあまり干渉する事なく過ごします。一緒に遊ぶ時は、人が仲介してオモチャなどで遊ばせる時くらいです。

犬のように2頭で仲良く遊ぶ、と言う事は滅多にありません。その分、激しいケンカをしたりする事もありませんが、目の前を通った時に猫パンチを出す事もありますが、それ以上のケンカになる事もありません。

多頭飼いの場合、仲良く遊んで欲しいと思う気持ちは分かりますが、子猫以外、成猫になった猫が一緒に仲良く遊ぶ事は、ほとんどありません。

とは言え、タイプやカラーの違うマンチカンを飼育してみたい、と考えるのは自然な事かと思います。

 

最悪なのは、オスとオス

この組み合わせは、余程の事情がない限り避けた方が良い組み合わせです。

例え、お互いが去勢手術していても本来持つオスとしての性格から一旦ケンカが始まれば、手のつけようが無い状態まで激しくケンカをします。

一旦、激しいケンカをしたオス同士は、時間を置いても再びケンカが始まるのは確実です。

一般家庭で留守中にケンカが始まってしまった場合、どちらか或は、お互いがケガをする事になるでしょう。

こうなっては、それぞれ別々の部屋で飼育するしか方法は、ありません。そうなってしまっては、猫も人も幸せには、慣れませんよね。

2頭目を考えて来店頂いたKさんにも、その事を説明させて頂きました。

Kさん曰く、生後5年未満のオスと生後5ヶ月未満のオスの組み合わせならば、大丈夫だとネットに書かれていたそうですが、その記事を書いた人は本当に確実な根拠があっての事なのか疑いたくなります。

たまたま、そのケースでケンカしなかったと言う事はあるでしょうが、可能性としては非常に低い確率で、大きなリスクを犯してまで猫を増やす事は絶対に避けるべきです。

そうした説明をさせて頂き、Kさんには今回気に入って頂いたオスのマンチカンの子猫を諦めて頂きました。

私は、ブリーダーとしての職業をビジネスとして捉えていません。もしビジネスとして捉えていれば、目の前のお客さんが今すぐに現金を差し出そうとしているのに、断る選択肢は無いと思います。

私は、自分の育てたマンチカンの子猫たちを責任を持って、その子と新しい家族がお互いに幸せになれる仲介役を果たす事がブリーダーの責任だと考えています。

そこまでは、Kさんにはお伝えしませんでしたが売らない事でKさんには、信頼を頂き日を置いて新たに産まれた女の子のマンチカンの見学予約を頂きました。

 

別のケースでは、2頭目の予約を頂いたMさんでしたが生育段階で、なかなか大きくならず一旦お引き渡しが無理ですとお伝えしたのですが、その子がどうしても気に入っていたMさんは、時間がかかっても良いので待つので、譲って欲しい言う事でしたが、お引き渡し後、Mさんに負担がかかる可能性があったので、この子は責任を持って私が面倒をみるので、又Mさんのお気に入りの子を待って下さいとお願いして納得頂き、半年後に2頭目のマンチカンを成約頂きました。

お気に入りの子猫の場合、譲れないと言われれば余計に自分で飼いたい、と思う気持ちにはなるでしょうが、一度飼い始めれば10年以上生活を共にする家族なので、この仕事は子猫を売るよりも信用信頼を売る事が、子猫にとっても家族にとっても大切な事、幸せをお届けできる事だと今日改めて思い返し記事にしてみました。

これから猫を飼いたいと思っているあなたにも良いご縁がありますように!

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